なぜユーロ圏の経済成長率は総じて低いのだろうか。これには、通貨ユーロの水準が高かったことが大きく影響している。ユーロが対ドルで下落すると、やや遅れてユーロ圏の経済成長率は対米国で上昇し、ユーロが対ドルで上昇すると、やや遅れてユーロ圏の経済成長率は対米国で低下する傾向がある。両者のタイムラグは1~2四半期程度である。09年12月にユーロが下落に転じたので、10年1-3月期か、4-6月期まではユーロ圏の成長率が対米国で低下し、その後は上昇する可能性が高い。ただし、ユーロ圏の成長率が米国並みになるか、逆転しないと、ユーロが対ドルで上昇に転じにくい傾向もある。